【投資戦略の整理】なぜ私はTOPIX型ETF(1475)を日本株インデックスの軸にしたのか|コシカログ

こんにちは、コシカです。
前回の記事では、海外資産に投資するために「eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」を選んだ理由についてお話しました。
今回はその対になる「日本株インデックス投資」の話です。
投資初心者が日本株のインデックスファンドを選ぶとき、
多くの方が「日経平均(日経225)」と「TOPIX(東証株価指数)」のどちらに連動する商品を選ぶかで悩むと思います。
この2つはどちらも有名な株価指数ですが、その構成・特徴・投資判断における影響は大きく異なります。
私自身、ETFを使った積立投資を行うにあたってこの2つをじっくり比較し、最終的にTOPIX連動型のETF(1475)を選びました。
この記事では、私がその選択に至った理由・視点・戦略上の意味を整理してお伝えしたいと思います。
■ 日経平均とTOPIXの違いを簡単に整理
日経平均は、日本を代表する大企業225社で構成された株価平均型の指数です。
構成銘柄の株価(=価格)の影響を大きく受ける設計で、いわゆる「値がさ株」に左右されやすいという特徴があります。
一方、TOPIXは時価総額加重型の指数で、構成銘柄は1,600社以上(2025年3月末時点では1,692社)。
株価ではなく企業の「規模」に応じて構成比率が決まっており、日本経済全体の動きを反映しやすいといえます。
より詳細な比較は、以下の記事にてまとめています
■ なぜTOPIXを選んだのか?考え方の軸
私がTOPIX型ETFを選んだ最大の理由は、“分散の質”の違いでした。
● 「日本市場全体」に賭けたい
日経平均が「日本の看板企業」に集中しているのに対し、
TOPIXは地方の中堅企業や特定業種にも幅広く網を張ることができます。
私は「どの企業が勝つか」を当てる力はありません。
だからこそ「日本経済全体が少しずつ良くなる」という大まかな視点で投資したい。
TOPIXの設計は、それを可能にしてくれると感じました。
● 値がさ株偏重のリスク回避
構成比率が株価で決まる日経平均は、ごく一部の銘柄に依存するリスクがあります。
これは短期での値動きを利用するなら強みにもなり得ますが、長期投資では不安材料になりがちです。
■ TOPIX型ETFの選定:信託報酬と商品の違い
TOPIXに連動する商品には、投資信託とETFの両方があります。
調べてみたところ、信託報酬は以下のような傾向がありました:
商品タイプ | 信託報酬の目安 | 代表例 |
---|---|---|
投資信託 | 0.15〜0.2%台 | eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)など |
ETF | 0.05%前後 | iシェアーズ・コア TOPIX ETF(1475) |
ETFの方がコスト面でかなり有利です。
ただし、ETFは口数単位での購入になるため、1円単位の積立ができず、端数が発生するというデメリットもあります。
■ 私が1475(iシェアーズ・コア TOPIX ETF)を選んだ理由
最終的に私が選んだのは、ブラックロックが運用する「1475」です。
● 低コスト(信託報酬0.0495%以内)
数あるTOPIX連動型商品の中でも、信託報酬が最も低い部類に入ります。
この差は長期になるほど効いてきます。
● 流動性が高く、1口あたりの価格も安い
2025年4月現在の価格は約270円前後。
1万円で30〜40口近く買えるため、少額からの積立にも適しています。
しかも、取引量も安定しており、安心して売買できる商品であることもポイントでした。
■ 自動積立 vs 手動注文:私の選択
当初はSBI証券の「定期買付サービス」で自動積立を設定していたのですが、
金額指定で積立すると、想定より少ない口数しか買えなかったことが不満でした。
たとえば、1万円での積立設定にも関わらず、実際に約定されたのは31株で、2,350円が未使用のまま残ってしまうという事態もありました。
そこで私は手動注文に切り替え、毎月1万円以内で40株程度まで寄せて注文しています。
少し手間はありますが、自分の積立意図どおりに買えるのは精神的にも大きな満足感があります。
■ ETFを選ぶデメリットもある
ETFは投資信託と違って、以下のような面があります:
- 1円単位の自動積立不可(基本は口数単位)
- 自分で購入タイミングを決める必要がある
- 端数が毎月発生するため調整が必要
ただ、これらを“手間”と捉えるか、“コントロールできる強み”と捉えるかで、評価は大きく分かれると感じています。
サクラ「ETFって手動で買うの大変じゃないの?」
コシカ「うん、でも自分の買い方だとそっちの方が思った通りに買えるしね」
サクラ「私は投資信託で“楽ちん積立”派だな〜。多少高くても快適が一番!」
コシカ「その考え方も正解だと思う。続けやすさって、すごく大事なポイントだからね」

ETFって手動で買うの大変じゃないの?

うん、でも自分の買い方だとそっちの方が思った通りに買えるしね

私は投資信託で“楽ちん積立”派だな〜。多少高くても快適が一番!

その考え方も正解だと思う。続けやすさって、すごく大事なポイントだからね
■ まとめ:TOPIXを選んだのは“分散”と“納得感”
最終的に、私がTOPIX連動型ETF(1475)を選んだ理由はこう整理できます:
- 日本市場全体に分散できる
- 値がさ株偏重のリスクを避けられる
- 長期視点で低コストを重視したい
- ETFでも自分に合う買い方を確立できた
インデックス投資は“続けること”が大事です。
そのためには、商品の内容だけでなく「自分が納得できる形で買えるか」がとても重要だと実感しました。