こんにちは!コシカログをご覧いただきありがとうございます。
今回は、投資において低コストの商品を選ぶことがいかに重要かについてお話します。
投資をする際、同じ指数に連動する複数のファンドやETFが存在することがよくあります。
例えば、TOPIXに投資する投資信託やETFは多数ありますが、それぞれの信託報酬(運用コスト)が異なります。
短期的には気にならないかもしれませんが、長期的にみると、このコストの違いがリターンに大きな影響を与えるのです。
それでは、なぜ低コストの投資先を選ぶべきなのか、詳しく解説していきます!
コストの違いがリターンに与える影響
投資信託やETFには信託報酬(運用コスト)がかかります。
例えば、TOPIXに連動する以下のような商品があったとします。
商品 | 信託報酬(年率) |
---|---|
低コストETF(TOPIX連動) | 0.05% |
低コスト投資信託(TOPIX連動) | 0.15% |
高コスト投資信託(TOPIX連動) | 0.50% |
「たった0.1%~0.5%の違いなんて誤差では?」と思われるかもしれませんが、長期投資ではこの違いが大きなリターンの差に繋がります!
コストの差が長期リターンを左右するシミュレーション
例えば、100万円を年5%のリターンで30年間運用すると、信託報酬の違いによって以下のような差が生まれます。
計算式(複利運用)
最終資産額=初期投資額×(1+年間リターン-信託報酬)^投資年数
この式をもとに、以下の3つのケースを計算しました。
低コストETF(信託報酬 0.05%)
1000000×(1+0.05−0.0005)^30=4,260,624円
低コスト投資信託(信託報酬 0.15%)
1000000×(1+0.05−0.0015)^30=4,140,502円
高コスト投資信託(信託報酬 0.50%)
1000000×(1+0.05−0.005)^30=3,745,318円
信託報酬 | 30年後の資産額 | 低コストETFとの差額 |
---|---|---|
0.05%(低コストETF) | 4,260,624円 | – |
0.15%(低コスト投資信託) | 4,140,502円 | ▲120,122円 |
0.50%(高コスト投資信託) | 3,745,318円 | ▲515,306円 |
低コストETFと比較して
- 低コスト投資信託(0.15%)でも30年後に約12万円の差!
- 高コスト投資信託(0.50%)では、なんと約51万円もリターンが減少!
「たった0.1%の違い」と思っていたら30年後には10万円以上の差がつくということです。
さらに、0.5%の差があると、約50万円ものリターンが失われることになります。
低コストの投資先を選ぶメリット
- リターンを最大化できる
⇒運用コストを抑えれば、その分資産の成長が加速する。 - 長期投資ほど差が大きくなる
⇒コストの積み重ねが大きくなり、リターンに差が出る。 - 運用効率が上がる
⇒同じ指数に投資するなら、高コストの商品を選ぶ必要はない。
どのように低コストな投資先を選ぶべきか?
では、実際に投資商品を選ぶ際に、どのように低コストのものを見つければよいのでしょうか?
- 信託報酬(経費率)を確認する
⇒公式サイトや証券会社のページで、信託報酬の低い商品を選ぶ。 - 同じ指数に連動する複数のファンドを比較する
例えば、TOPIX連動のファンドが複数ある場合、一番低コストなものを選ぶ。 - 実質コストも考慮する
⇒投資信託の場合、実際にかかるコスト(実質コスト)が公表されているので、それも比較する。 - ETFなら流動性も考慮
⇒信託報酬が安くても出来高が少なく、売買しにくいETFは避ける。
まとめ:同じ指数なら低コストのものを選ぼう!
投資をする際、同じ指数に投資できる商品が複数ある場合は、低コストのものを選ぶのが基本です。
- 信託報酬が0.1%違うだけで、30年後には10万円以上の差が生じる
- 信託報酬が0.5%違うと、30年後には50万円以上の差になる
- 運用効率を上げるため、できるだけ低コストの商品を選ぶべき
「コストなんて気にしなくても大丈夫では?」と思うかもしれませんが、投資の世界では「低コスト=確実なリターン向上」につながります。
長期投資を考えるなら、少しでもコストの低いファンドやETFを選ぶことが、最終的なリターンを大きく左右するということを意識しましょう!
以上、「同じ指数なら低コストのものを選ぶべき理由についてお話しました!
今後も、長期投資で資産を増やすためのポイントを発信していきますので、引き続きよろしくお願いいたします。