急な円高で損切りする人が急増?良い投資先なら損切りこそが損になる理由

投資

こんにちは!コシカログをご覧いただきありがとうございます。
今回は、急な円高時に投資家が陥りがちな「損切り」のリスクについてお話します。

為替相場は日々変動し、急な円高が発生すると多くの投資家がパニックに陥りがちです。
しかし、長期的にみれば「損切り」が逆に損失を拡大させる可能性もあります。

では、なぜ急な円高でも慌てて損切りしない方が良いのか?その理由と対策を解説します!


急な円高で損切りが急増する理由

為替の急変動は心理的に大きな影響を与える

為替相場が急激に動くと、「このまま損失が拡大するのでは?」という不安に駆られがちです。
特に海外資産に投資している場合、円高になると円換算の評価額が下がるため、含み損が膨らむことも。

その結果、損失を確定させたくないという気持ちから慌てて売却(損切り)する人が増えるのです。

良い投資先なら「損切りこそが損」になる理由

一時的な為替変動は長期投資において自然な現象

為替相場は常に変動していますが、一時的な円高が永遠に続くことはありません
世界経済は長期的に成長する傾向があるため、良質な投資先であれば一時的な評価損は自然な波と捉えることができます。

過去の例:2011年の急激な円高(1ドル=75円台)

  • 背景:東日本大震災後の不安定な状況で円が買われ、歴史的な円高が進行。
  • 投資家の反応:多くの投資家が慌てて海外資産を損切り。
  • その後:数年後には円安が進行し、損切りしなかった投資家は大きな為替差益を得る結果に

このように、短期的な為替の変動に反応しすぎると、後の回復を逃す可能性が高くなります。

良い投資先は時間と共に回復する可能性が高い

企業の成長性市場全体の健全性を考慮すれば、短期的な為替変動に左右される必要はありません。
特に、全世界株式やインデックスファンドのような分散された資産は、為替リスクを抱えていても長期的には安定した成長が期待できることが多いです。

参考:GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の投資戦略

  • GPIFは国内外の資産をバランス保有し、短期的な為替変動に影響されず長期的なリターンを追及しています。
  • 国内株式・外国株式・国内債券・外国債券を各25%ずつ分散し、為替リスクも管理。
    GPIFのポートフォリオ情報はこちら

このようなプロの投資機関も短期的な為替変動には動じないのです。

損切り後の再投資タイミングは難しい

一度損切りをしてしまうと、「いつ再び投資するか?」という判断が非常に難しくなります。
市場の反発を待っているうちにさらに値上がりしてしまい、買い戻しの機会を逃すことも少なくありません。
結果的に、安く買いなおせるチャンスを失う可能性が高いのです。

投資家が損切りに走る心理:プロスペクト理論

人は損失に敏感になりがち

プロスペクト理論によると、人は同じ金額の利益よりも損失の方が強く感じる傾向があります。

具体例

  • 100円を得たときの喜びよりも、100円を失ったときのショックの方が大きい。
  • この心理が働くため、一時的な損失を回避しようとして焦って損切りしてしまうことが多いのです。

投資では感情に流されず、冷静さを保つことが成功のカギとなります。

急な円高に備えるためも具体的な対策

長期的な視点を持つ

為替の短期的な変動に一喜一憂せず、長期的な成長を信じて投資を続けることが大切です。
特に、NISAや積立投資などの長期投資を前提とした戦略では、為替の一時的な変動は気にしないことが最良の選択です。

分散投資でリスクを抑える

為替リスクを軽減するために、国内外の資産にバランスよく投資することが重要です。
例えば、全世界株式(除く日本)とTOPIXを組み合わせることで、海外資産と日本資産のバランスを取り、為替変動の影響を抑えることができます。

為替ヘッジの活用も検討

為替ヘッジ付きの商品を選ぶことで、為替変動の影響を最小限に抑えることが可能です。

為替ヘッジのメリットとデメリット

  • メリット:円高局面でも資産価値を守ることができる。
  • デメリット:ヘッジコストがかかるため、長期的な運用ではコストが負担になる可能性も。

自身の投資スタイルに合わせて、ヘッジの有無を選択することが重要です。

まとめ:損切りこそが最大の損になることも!

急な円高に直面すると、不安から損切りしたくなる気持ちは理解できます。
しかし、良質な投資先に投資しているのであれば、一時的な損失に焦る必要はありません。

為替の短期的な変動は自然なものであり、長期的には回復する可能性が高い。
良い投資先は時間と共に成長し、焦って損切りすると機会損失になる可能性が大きい。
分散投資や長期投資の視点を持つことで、為替リスクに柔軟に対応できる。

最も大切なのは、冷静な判断と長期的な視点を持つこと。
損切りが必ずしも悪いわけではありませんが、安易に行うことで逆に損失を拡大することもあることを忘れずに、慎重な投資判断を心がけていきましょう!


注意事項

本記事は私個人の投資方針を紹介したものであり、特定の投資商品や投資方法を推奨するものではありません。
投資にはリスクが伴い、元本割れの可能性もあるため、ご自身の判断と責任で行ってください。


以上、急な円高と損切りのリスクについてお話しました!
今後も、長期投資で資産を増やすためのポイントを発信していきますので、引き続きよろしくお願いいたします。

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