こんにちは!コシカログをご覧いただきありがとうございます。
今回は、私がブログ開設時にプライバシーポリシーを作成する中で、真剣に考え抜いたことや悩んだ点についてまとめます。
ネット上にはプライバシーポリシーのテンプレートやひな形が多く出回っています。
もちろん、それをベースにするのは便利ですし、間違いではありません。
しかし、「自分のブログとして責任を持つなら、本当にこの内容でいいのか?」と考え始めると、「これって実際にどうやって対応するんだろう?」という疑問が次々に湧いてきました。
特に「本人確認」「開示請求」「法令による開示」に関しては、個人ブログでも本当に対応できるのか?という現実的な壁にぶつかったんです。
今回は、私自身がプライバシーポリシーの作成時に真剣に考え、悩みぬいた過程と、最終的にたどり着いた方針をお伝えします。
「本人確認」って現実的にできるの?
プライバシーポリシーによくある
「個人情報の開示・訂正・削除・利用停止に応じます」という表現。
最初は私もこれをそのまま使おうと思いましたが、いざ、「自分のブログにも入れよう」と考えた時に、「ちょっと待てよ、本当に本人確認なんてできるのか?」と疑問に思ったんです。
例えば、「○○という名前で問い合わせた者です。開示してください」と連絡が来た時、「この人が本当にその○○さんなのか?」ってどうやって確認すればいいのか…。
実際に考えたこと
- メールアドレスが同じなら本人と判断していい?
- でも、それを他人が使っていたらどうする?
- 万が一、第三者に個人情報を渡してしまったら?
色々調べると、「免許証などの本人確認書類を提出してもらう方法もある」とわかりました。
でも、個人で運営しているブログでそこまで求めるのは現実的ではないですよね。
この時点で私は、「開示請求や訂正対応って、下手にやる方がリスクでは?」と感じ始めました。
「開示請求されても、出せる情報って何?」と冷静に考えた
そもそも、私が持っている個人情報って何だろう?と考えてみました。
- 名前(ニックネームの場合もある)
- メールアドレス
- 問い合わせ内容(メッセージ本文)
これくらいです。
問い合わせ内容に、自分の住所や電話番号を書いてくる個人はまずいないでしょう。
仮に書かれていたとしても、正直、怖くて連絡する気になれませんし、すぐ削除してしまうと思います。
つまり、開示請求が来ても「問い合わせフォームに入力された内容を確認する程度」しかできないんですよね。
しかも、「本人確認が不十分で、誤って別人にメールや問い合わせ内容を開示してしまったら…」と考えると、「開示することで漏洩リスクが生まれる」方が怖いと感じました。
「法令に基づく開示」は例外。でも、お問い合わせフォームで来ることはない
一方で、法令に基づく開示請求(警察・裁判所など)は例外です。
これは拒否できるものではありません。
ただ、この法令開示が「お問い合わせフォーム」から急に来ることはあり得ないと考えました。
おそらく次のような流れになるはずです。
- 捜査機関(警察)や裁判所から、正式な書面で通知が来る
- 書状や捜査令状など、目に見えて公的と分かるものが送られてくる
「開示してください」といきなりメールで言われることは、詐欺やなりすましを疑った方が良いと思いました。
「削除=利用停止」で現実的な対応にした
色々考えた結果、「削除」と「利用停止」は結局データを消してしまえば同じだよね?という考えに至りました。
- 開示・訂正はしない → 本人確認が困難で、漏洩リスクがあるため
- 削除だけ対応する → データを消してしまえば、利用停止と実質同じ
- 法令開示は例外 → ただし、突然メールで来ることはない
削除対応であれば、本人確認などのミスも起きにくく、リスクも少ないため、個人ブログ運営者にとって最も現実的だと考えました。
実際に私がプライバシーポリシーで記載した表現例
私は、この考えを踏まえて以下のようにまとめました。
実際の表現などに興味があれば、私のプライバシーポリシーも参考にしてみてください。
⇒コシカログ プライバシーポリシー
個人情報の削除(利用停止を含む)について
当ブログでご提供いただいた個人情報について、ご本人から削除または利用停止を希望される場合は、速やかに対応いたします。
なお、利用停止につきましては、個人情報の削除にて対応いたします。
一度削除した情報は、再開・復旧することはできませんので、あらかじめご了承ください。
ご希望の場合は、[お問い合わせフォーム]よりご連絡ください。
また、セキュリティ強化および個人情報保護の観点から、本人確認が困難であるため、法令に基づき開示が求められる場合を除き、個人情報の開示・訂正には対応いたしかねますので、あらかじめご了承ください。
まとめ:個人ブログなら「削除対応」が現実的
- 個人ブログでは本人確認が困難 → 「削除(利用停止含む)」に一本化
- 開示・訂正は対応しない → 漏洩リスクを避ける
- 法令開示は例外 → 書面手続きなので安心
ひな形コピペでも最低限にはなりますが、「自分で責任を持てる形に調整すること」が大切だと実感しました。
これからプライバシーポリシーを作る方の参考になれば幸いです。
注意事項
本記事は私個人の経験に基づくものであり、法律に関する専門的な助言ではありません。
正式な対応については、必要に応じて専門家にご相談ください。