リターンだけじゃない。コストも意識したい投資の話|コシカログ

こんにちは、コシカです。
今回は、投資をするうえで意外と見落としがちな
「コスト」について考えてみたいと思います。
投資はリターンだけで決めるもの?
投資を始めるとき、
つい目が行きがちなのがリターンや銘柄選びです。
- どれくらい増えるのか?
- どのファンドが人気なのか?
そんなことばかりに気を取られてしまいます。
もちろんリターンは大切です。
ですが、それと同じくらい、コストの存在も重要だと私は思っています。
投資のコストとは?
投資におけるコストには、たとえばこんなものがあります。
- 信託報酬(ファンドを保有している間、ずっとかかる運用管理費用)
- 購入時手数料(ファンド購入時に一度だけかかる手数料)
- 信託財産留保額(売却時にかかる場合がある手数料)
これらのコストは一見すると微々たるものに見えるかもしれません。
でも、長期で投資を続けると、じわじわと大きな差を生んでいきます。
まさに、塵も積もれば山となるというわけですね。
信託報酬の違いでどれくらい差が出るのか?
具体例で考えてみましょう。
仮に――
- 投資額は100万円
- 年間リターンは5%
- 投資期間は20年
という条件で、
信託報酬が0.1%のファンドと、1.0%のファンドを比べてみます。
信託報酬0.1%のファンドでは、
実質リターンが4.9%になります。
これを20年間続けると、最終的な資産は約259万円になります。
一方、信託報酬1.0%のファンドでは、
実質リターンが4.0%。
20年後の資産は約219万円にとどまります。
その差は――
約40万円にもなるのです!

40万円ってすごいね…。たった0.9%の違いでこんなに!

うん、コストなんて微々たるもの、って思ってたら大間違いだね。
投資では「高い=良い商品」ではない
生活の中では、高い商品はそれなりに理由があることが多いですよね。
- 性能が良い
- デザインが優れている
- 使いやすさが段違い
でも、投資の世界では事情が違うことがよくあります。
- 手数料が高いファンドが必ずしも優れているとは限らない
- 高いコストを支払っても、リターンが伴わない場合がある
- コストが低いファンドの方が結果的に資産を増やしやすいこともある
むしろ、
コストを低く抑えても、多くの人に買ってもらうことで成り立つファンド――
いわゆる薄利多売型のファンドの方が、
個人投資家にとってはありがたい存在だったりします。
コストの安さから探してみるのもアリ
投資先を探すとき、
ついリターンランキングや人気ランキングを眺めてしまいますが、
信託報酬の低さに注目して探してみるのも面白いです。
特にインデックスファンドの場合、
- 信託報酬0.1%未満
- 購入時手数料なし
- 信託財産留保額なし
といった超低コストファンドが豊富にあります。
コストが低ければ低いほど、
長期投資ではリターンが目減りしにくく、
複利効果を最大限に活かすことができるのです。
【まとめ】
- 投資はリターンだけでなくコストにも注目すべき
- 信託報酬が0.1%違うだけでも、20年で約40万円差が出る
- 高コスト=良い商品とは限らないのが投資の世界
- 薄利多売型の低コストファンドに注目するのも有効
- 見えにくいコストが将来の資産を左右するかもしれない
改めて、
今、自分が投資しているファンドのコストをしっかり確認してみる――
そんなきっかけになれば嬉しいです!